『神の雫』第14巻では、「第四の使徒」をめぐる試練が本格的に動き出します。
神咲豊多香が遺した表現の中には、島崎藤村の「初恋」を思わせる言葉が含まれていました。雫は偶然にもかつての思い出と向き合うことになり、遠峰一青もまた、初恋の人ジュリエッタの記憶を追っていきます。
第14巻に登場するワインは、ブルゴーニュの熟成ピノ・ノワール、ボルドーの名ワイン、日本ワイン、ロワールの白ワインなど幅広い内容です。特に、シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオン、クロ・デ・ランブレ、ル・ドーム、登美などは、物語のテーマである「記憶」や「初恋」と強く結びついて描かれています。
この記事では、『神の雫』第14巻に登場した主なワインを一覧で整理し、それぞれの特徴や登場シーンをわかりやすく紹介します。
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『神の雫』第14巻に登場した主なワイン詳細
クロ・ド・ヴージョ 1995|シャトー・ド・ラ・トゥール
クロ・ド・ヴージョは、ブルゴーニュを代表する特級畑のひとつです。多くの生産者が区画を所有している畑ですが、シャトー・ド・ラ・トゥールはその中でも重要な造り手として知られています。
ピノ・ノワールから造られる赤ワインで、若いうちは力強く、熟成によって複雑さや奥行きが増していきます。第14巻では、遠峰一青の過去を象徴するワインのひとつとして登場します。

クロ・ド・ヴージョ 1995|シャトー・ド・ラ・トゥール
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エシェゾー 1995|ジャン・グリヴォー
エシェゾーは、ヴォーヌ・ロマネ周辺に位置するブルゴーニュの特級畑です。ピノ・ノワールらしい華やかさに加え、力強さや複雑さも感じられるワインを生みます。
ジャン・グリヴォーは、ヴォーヌ・ロマネを代表する名門生産者のひとつです。繊細さと品格を備えたブルゴーニュワインとして、ワイン愛好家から高く評価されています。

エシェゾー 1995|ジャン・グリヴォー
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ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ブスロ 1990|ジル・ルモリケ
ニュイ・サン・ジョルジュは、ブルゴーニュの中でも比較的しっかりとした骨格を持つ赤ワインを生む産地です。レ・ブスロは一級畑で、ピノ・ノワールの果実味に加え、タンニンや構成の強さを感じられるワインです。
華やかで繊細なヴォーヌ・ロマネとはまた違い、落ち着きや力強さを楽しめるタイプのブルゴーニュです。

ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ブスロ 1990|ジル・ルモリケ
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ヴォーヌ・ロマネ 1964|グロ・フレール・エ・スール
ヴォーヌ・ロマネは、ブルゴーニュの中でも特に華やかで官能的な赤ワインを生む村として知られています。ロマネ・コンティやリシュブールなど、世界的な名畑が集まる地域でもあります。
グロ・フレール・エ・スールは、ヴォーヌ・ロマネを代表する生産者のひとつです。1964年という長い熟成を経たワインとして登場し、時間がワインに与える深みを感じさせます。

ヴォーヌ・ロマネ 1964|グロ・フレール・エ・スール
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マジ・シャンベルタン 2001|アンリ・ペロ・ミノ
マジ・シャンベルタンは、ジュヴレ・シャンベルタン村にある特級畑です。力強さ、豊かな果実味、複雑な香りを備えた赤ワインを生みます。
アンリ・ペロ・ミノは、ブルゴーニュの人気生産者です。果実味の美しさと香りの華やかさがあり、ブルゴーニュらしい魅力を感じやすいワインです。

マジ・シャンベルタン 2001|アンリ・ペロ・ミノ
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シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオン 1995
シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオンは、ボルドー地方グラーヴ地区の名シャトーです。現在は単独ブランドとしての生産は終了していますが、かつては非常に高い評価を受けたワインでした。
カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、カベルネ・フランを主体とし、熟成によって煙草、土、革、スパイスのような複雑な香りが現れます。

シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオン 1985
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クロ・デ・ランブレ 1982|ドメーヌ・デ・ランブレ
クロ・デ・ランブレは、ブルゴーニュのモレ・サン・ドニ村にある特級畑です。繊細さと力強さのバランスがあり、熟成によってしなやかで奥深い表情を見せます。
1982年のクロ・デ・ランブレは、遠峰一青とジュリエッタの思い出に深く関わるワインとして登場します。

クロ・デ・ランブレ 1982|ドメーヌ・デ・ランブレ
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ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・グラン・ムートン 2002|ルイ・メテロー
ミュスカデは、フランス・ロワール地方で造られる白ワインです。爽やかな酸味とミネラル感が特徴で、魚介料理との相性がよいことで知られています。
ルイ・メテローのグラン・ムートンは、ミュスカデの中でも評価の高い一本です。軽やかでありながら、料理に寄り添う力を持っています。

ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・グラン・ムートン 2002|ルイ・メテロー
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ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・ド・ラルロ 1995|ドメーヌ・ド・ラルロ
ドメーヌ・ド・ラルロは、ニュイ・サン・ジョルジュを代表する生産者のひとつです。クロ・ド・ラルロは一級畑で、しなやかさと複雑さを備えたピノ・ノワールを生みます。
ニュイ・サン・ジョルジュらしい骨格を持ちながら、ドメーヌ・ド・ラルロらしい上品さも感じられるワインです。

ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・ド・ラルロ 1995|ドメーヌ・ド・ラルロ
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ロック・ド・カンブ 1998
ロック・ド・カンブは、フランス・ボルドー地方コート・ド・ブールの赤ワインです。フランソワ・ミジャヴィルが手がけるワインとして知られ、ボルドー右岸らしい豊かな果実味としなやかな質感があります。
メルロー主体のふくよかさに、カベルネ系品種の骨格が加わり、濃密でなめらかな味わいを楽しめるワインです。

ロック・ド・カンブ 1998|フランソワ・ミジャヴィル
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シャトー・ネナン 2001
シャトー・ネナンは、ボルドー右岸のポムロールにあるシャトーです。メルローを主体とした赤ワインで、丸みのある果実味と上品なタンニンが特徴です。
ポムロールらしい柔らかさと深みがあり、熟成によってより複雑な香りを見せます。

シャトー・ネナン 2001
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登美 赤 1997|サントリー
登美は、サントリー登美の丘ワイナリーが手がける日本ワインです。山梨県の自社畑で栽培されたブドウから造られ、日本ワインの品質を語るうえで重要な存在です。
登美 赤は、豊かな果実味と上品なタンニンを備えた赤ワインです。日本ワインでありながら、国際的な食事の場にも合わせられる堂々とした味わいがあります。

登美 赤 1997|サントリー
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登美 白 2004|サントリー
登美 白は、サントリー登美の丘ワイナリーが造る日本の白ワインです。シャルドネを中心に造られることが多く、果実味、酸味、樽由来の香りが調和した味わいが特徴です。
日本ワインの繊細さと、料理に寄り添う柔らかさを感じられる一本です。

登美 白 2004|サントリー
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ル・ドーム 1999
ル・ドームは、ボルドー右岸サンテミリオンのカルトワインとして知られる赤ワインです。カベルネ・フランを主体に造られることが多く、華やかな香りとしなやかな味わいを持っています。
ボルドーワインでありながら、力強さだけでなく、香りの繊細さや印象的な余韻を楽しめる一本です。

ル・ドーム 1999
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シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオン 1995
1985年に続き、1995年のシャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオンも第14巻に登場します。
同じ銘柄であっても、ヴィンテージが変われば印象は大きく変わります。1995年はボルドーの優良年として知られ、熟成による複雑さと果実味のバランスを楽しめるヴィンテージです。

シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオン 1995
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第14巻で特に注目したいワイン
ル・ドーム 1999
第14巻で「第四の使徒」に近づくうえで印象的なのが、ル・ドームです。
サンテミリオンのカルトワインとして知られ、華やかで繊細な香りを持つワインです。作中では、強烈な情熱ではなく、記憶の中に残る淡い花のようなイメージで描かれています。
シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオン
遠峰一青とジュリエッタの記憶に深く結びついているのが、シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオンです。
1985年と1995年が登場し、過去の思い出と現在の別れをつなぐ重要なワインとして描かれます。第14巻の遠峰側の物語を象徴する一本です。
登美 赤・登美 白
第14巻では、日本ワインである登美も印象的に登場します。
遠峰一青が日仏両社長の会食に合わせて選ぶワインであり、日本の食事、日本の感性、日本ワインの可能性を示す存在です。海外の名ワインだけでなく、日本ワインにも目を向けたくなる場面です。
『神の雫』第14巻のワインを楽しむなら
第14巻に登場するワインは、希少なブルゴーニュや高額なボルドーワインが多く、同じ銘柄・同じヴィンテージを手に入れるのは難しいものもあります。
その場合は、同じ産地や品種から選ぶと、第14巻の雰囲気を楽しみやすくなります。
クロ・ド・ヴージョやエシェゾー、ヴォーヌ・ロマネが気になる方は、ブルゴーニュのピノ・ノワールを選ぶのがおすすめです。
ミュスカデ・グラン・ムートンが気になる方は、ロワール地方のミュスカデを選ぶと、爽やかで魚介料理に合う白ワインを楽しめます。
シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオンやロック・ド・カンブ、ル・ドームが気になる方は、ボルドー右岸やグラーヴの赤ワインを探してみるとよいでしょう。
登美が気になる方は、日本ワイン、とくに山梨の赤ワインや白ワインを試してみるのもおすすめです。
まとめ
『神の雫』第14巻は、「第四の使徒」への手がかりと、「初恋」というテーマが重なる巻です。
登場するワインは、クロ・ド・ヴージョ、エシェゾー、ヴォーヌ・ロマネ、クロ・デ・ランブレ、シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオン、ル・ドーム、登美など、記憶や時間を感じさせるものが多く選ばれています。
特に、遠峰一青とジュリエッタの思い出に関わるワインは、第14巻の感情的な中心になっています。一方で、雫は「初恋」というテーマを通じて、第四の使徒へ少しずつ近づいていきます。
ワインを知るだけでなく、ワインが人の記憶や感情にどのように寄り添うのかを感じられるのが、『神の雫』第14巻の魅力です。
